4/27/2022

2年ぶりのタイ その1 プロローグ

2022年、観光立国タイの政府は、海外から来る観光旅行者の受入れ拡大に舵をとり始めました。具体的には、コロナワクチン接種を前提とした観光目的の入国許可(Thailand Pass)と入国時のRT-PCR検査による陰性者の隔離期間の廃止(4/1現在)です。これらにより実質、誰でも自由にタイに入国することが可能となりました。

それでも、タイ入国時のPCR検査の結果を待つためにバンコク市内のホテルの予約をしたり、そのホテルへ行くための送迎を予約したりと、まだまだコロナ禍以前の状態に完全に戻ったわけではありません。入国までに越えなくてはならないハードル高さが全体的に低くなっただけの話です。中でも高いハードルは、タイ入国5日目に義務付けられている簡易抗原検査です。ホテル到着時に渡される検査キット(ATK)を使用しセルフチェックするのですが、「どうやって検査するのか?」「どうやって報告するのか?」と疑問だらけです。ATKキットにはかろうじて英語の使用説明書がありましたが、結果報告の方法ついては何一つ説明がありませんでした。

Morchana(モーチャナ)というタイ国内用の追跡アプリをスマートフォンにインストールしておき、そのアプリを使ってATKの結果を写真で報告するのは事前に調べて知ってはいましたが、そのアプリも不具合が多く、本当に信用できるのか分かりませんし、アプリ内を見ても報告用の画面が見当たりません。まあ、旅行者は5日の猶予があるので、それまでに自分で何とかしろという事でしょう。

2年ちょっとぶりにタイへ行くことにしました。というのも、カサロンの家の子ども達が、417日からバンコクの南にあるホアヒンへ海ツアーに行くという情報を3月中旬にキャッチしたからでした。

そこからの僕の行動はとても素早い物でした。とにかく情報がないと始まらないので、YouTubeでタイ渡航に関する動画を片っ端から確認し、それと同時に現地の友人に連絡も取りつつ、タイに入国するために必要な情報収集、自分の仕事の調整、航空券の予約、ホテルの予約、ワクチン接種証明書の申請、出国前72時間以内のPCR検査とそれに伴う陰性証明の取得などなど、確実に一つずつ潰していきました。

幸い41日からのタイ入国に関して、日本出国前72時間以内のPCR検査陰性証明取得の義務が無くなったので、これでハードルが一つ少なくなりました。しかし、喜んでばかりはいられません。事前に陰性証明の取得が無くなったことで、自分が今現在コロナに罹患しているかの確認ができず、もし現地についてからのPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合には、その時点から慣れないタイの病院で1週間の隔離が始まるという懸念材料が一つ増えたにすぎません。入院費用に関しては、Thailand Passの取得条件の中に疾病2万ドル以上の旅行傷害保険の加入が義務付けられているので、それで補うことになるのですが、これもタイの考えた「どっちに転んでも丸儲け」の神システムです。

つづく

0 件のコメント: