朝、日本から衝撃的なニュースが飛び込んできました。タイでもトップニュースとして取り上げられ、「日本も、もはや安全な国ではない。」という印象を全世界に発信するには十分でした。「明後日、無事に日本に帰れるだろうか?」という心配がありましたが、どうやら単独の犯行で組織的なものではないと、NHKのワールドニュースが伝えているので少し安心しましたが、これで、自由民主党が7月10日の選挙で圧勝するだろうという事は容易に想像できました。
10時にPCR検査を予約してあったので、9時15分にホテルのロビーでIさんと待ち合わせをしました。日本へ帰国するためには、帰国便の搭乗前72時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要です。これをもらうためにわざわざバンコクに戻ったといっても過言ではありません。4月の渡航時にも利用したクリニックまでは少し距離があったのでタクシーを利用し、あっという間のPCR検査を受けて、帰りはシーロー(軽トラックの荷台を座席に改造したもの)でホテルへ戻りました。9時半前にホテルを出て、10時15分に帰着です。
午後7時にキャンヘルプタイランドの西川会長と食事をすることになったので、それまでは自由行動としました。と言っても、バンコクでは特にすることがないので、部屋で朝の事件の情報収集をすることにしました。テレビを観て、シャワーを浴びて、またテレビを観て、そうこうしているうちに、PCR検査の結果がメールで届きました。このメールには陰性証明書が添付されているのですが、これを日本の検疫で見せるだけではすぐに空港を出られません。MySOSというアプリに事前に登録しておくことで、いち早く空港を出られるファストトラックを利用できるのです。メールで送られてきたPDF形式の陰性証明書をスクショして画像ファイルに変換し、MySOSのアプリに登録します。このアプリはすごくよくできていて、初めは赤い画面が、登録の進み具合によりだんだん黄色から緑、最後に青に変わります。Iさんの分は明日の朝食時に行うことにしました。
会長とBTSアソーク駅の次のプロンポーン駅で待ち合わせだったので、たいした距離じゃないと思いIさんと6時45分にアソーク駅で待ち合わせをして、プロンポーン駅まで歩き始めましたが、たいした距離でした。後で会長に聞くと、BTSのナナ駅とアソーク駅間の距離は高架鉄道の中で一番短いとの事で、完全にそれに騙されました。プロンポーン駅に着く直前にスコールが降り始め、ぎりぎり濡れませんでしたが、駅に着いたのは午後7時1分でした。僕の完全なリサーチ不足です。西川会長はすでに改札で待っていました。Iさんが“日本蕎麦”を食べたいというので、日本人の比較的多く住むこのエリア(日本人街)での待ち合わせをしました。20年以上タイで生活している会長おすすめの蕎麦屋は駅のすぐ近くにありました。1,000円ちょっとで天ざる蕎麦を食べられるので、店内は日本人で満席です。3人でお腹いっぱい食べて6,000円弱です。Iさん、ご馳走様でした。そのまま、会長と別れ、BTSでナナ駅まで戻り、ホテルのロビーで明日の朝食の時間を確認してから、部屋へ戻りました。
つづく
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