バンコクへ戻る日です。登校前に飾り付けの終わった竹の前で集合写真を撮った後、一緒に「希望の家」へ移動します。Iさんが好きだといった「カサロンの家」から「希望の家」までの田舎道を子ども達と一緒に車に揺られながら走ります。ただの田んぼ道ですが、都会育ちのIさんには感慨深いものがあるのでしょう。僕は似たような風景の中で育ったので、特に何も感じませんが、ただ単純に懐かしくて美しい風景だと思います。ですが、こんなチェンマイの田舎でも毎年開発が進み、徐々に田園風景は失われていくので、この景色が見られなくなるのも時間の問題でしょう。日本もこうやって発展してきたので仕方のないことですが…。
子ども達のお見送りをしてから、チェンマイ空港へ向かいます。多少の渋滞はありましたが、ほぼ予定通り空港に到着し、バンコクエアーのラウンジで朝食を食べます。なぜ、エアアジアとかノックエアーなどのLCCを使わなかったかというと、バンコクエアーには無料で使えるラウンジサービスが付いているからです。そして、飛行機に載せる受託手荷物も20㎏まで無料なので、費用対効果はかなり優秀な部類に入ります。特に、一緒にバンコクへ行くトゥンちゃんは、翌日そのまま台湾へ渡航するので普段より荷物が多く、できれば追加料金を払いたくないという思惑もあります。僕とIさんは、後は日本へ帰るだけなので、スーツケースの中身はほぼ空です。二人合わせても受託手荷物は12㎏もありません。機内持ち込み手荷物も一人7㎏ですが、ラップトップPCなどの重ためのものは安全のため機内持ち込みにするので、僕の分の受託手荷物は、丸まるトゥンちゃんにプレゼントできます。助け合いの精神です。チェンマイからバンコクへ向かう飛行機はほぼ満席でした。コロナ禍で機内サービスがない代わりに、到着時の飛行機を降りるタイミングで簡単なスナックの手土産がもらえました。
トゥンちゃんは、そのまま大きなスーツケースを空港に預けます。料金は1泊150バーツですが、30㎏以上あるスーツケースを転がしながらバンコク市内を往復することを考えると安いものです。空港からバンコク市内へ向かうエアポートリンクという列車を使い、マッカサンというターミナル駅へ向かいます。
トゥンちゃんは、マッカサンの駅から徒歩1分のホテルを予約しています。僕とIさんは、Iさんの「バスタブ付きの部屋が良い。」とのリクエストで、スクンビットのSoi11にあるアンバサダーホテルにしました。最寄りの駅はBTSのナナ駅なのですが、マッカサン駅から地下鉄でアソーク駅(一駅)まで行き、BTSに乗り換えてナナ駅(一駅)まで移動しないといけないし、ナナ駅からほんの少し距離(200m)があるので、マッカサンからタクシーを利用することにしました。僕一人だったら、マッカサン駅からホテルまで1.5㎞ほどなので簡単に歩ける距離ですが、二人で地下鉄とBTSを使うとそれなりにチケット代がかかるので、近距離でもタクシーを使う方が費用対効果は高いです。日本でタクシーを使うことは贅沢な部類に入ると思いますが、バンコク市内は、2人以上5人未満の移動ならタクシーの方が安い場合があります。「渋滞のない時間帯ならば」という条件が付きますが…。
マッカサン駅でタクシーを拾い、アンバサダーホテルに無事に到着しました。75バーツでしたが、80バーツを渡しました。現在のレートだと約320円です。アンバサダーホテルは、バンコクでは古い部類に入るホテルですが、バスタブがあり部屋も広く好立地なのに、比較的リーズナブルでコストパフォーマンスの高いお勧めのホテルです。BTSのナナ駅にも近いですし、Terminal21というデパートの隣接するアソーク駅にも歩いていけます。ホテル周辺はハラル料理のレストランが多く、中東方面からの観光客向けのエリアとなっています。
ホテルにチェックインをして部屋に荷物を置いた後、もう一度Terminal21で待ち合わせをして、その中にあるタイ料理のレストランで夕食を摂った後に、マッサージに行くというトゥンちゃんにIさんを任せて、ようやく解散となりました。
つづく
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