8/07/2022

7月9日(土)(その15)

 7時、ロビーでIさんと待ち合わせをして二人で朝食会場へ行きます。本来ならお昼の12時でチェックアウトしなければならないのですが、レイトチェックアウトにしても1時間ほどしか延長できないので、Iさんの部屋だけ延泊にして、Iさんは夜まで部屋でゴロゴロすることになりました。結果、僕の部屋にある荷物をIさんの部屋に移動させておけば一石二鳥です。朝食後、僕はお昼のチェックアウトぎりぎりまで部屋で過ごし、その後、荷物をまとめてIさんの部屋へ移動しておきました。そして、夕方までTerminal21で映画でも見ながら過ごすことにします。本当ならTOP GUNを観たかったのですが、公開から日が経ち、ちょうどよい時間帯の上映がなかったので、仕方なく日本ではまだ公開前のジュラシック・ワールドにしました。もちろん、音声は英語で字幕はタイ語だったので、ストーリーがチンプンカンプンで玉砕しました。まぁ、エアコンの効いた部屋でゆっくり2時間寝られたと思う事にしました。ひとつ気が付いた事があります。タイでは映画の上映前に必ず国王讃歌的なものが流れますが、昔は、観客は全員起立してそれを聞くのがルールでした。しかし、国王が新しくなり、その文化も廃れてきたのか、その間、館内の若者は誰も起立しませんでした。国王讃歌が流れている間、タイ人が立っていないのに日本人の僕だけが立つのは少し変なので、僕もそのまま座っていましたが、なんだかすごく違和感がありました。

 今日の夜の飛行機、正確には明日の午前0時過ぎのTG644便で日本へ帰ります。夜7時、ホテルへ戻りIさんのチェックアウトをしてから、マッカサン駅までタクシーを利用しました。幹線道路は渋滞しているのですが、裏道は車が少ないので、タクシーは裏道を縫うように駅まで走ります。7時半にマッカサン駅に到着し、そのままエアポートリンクを利用してスワンナプーム国際空港へ向かいます。午後8時に空港に到着し、そのままチェックインカウンターの列に並びました。4月の時よりも列が長くなっているので、日本とタイとの往来もかなり回復してきたということでしょう。順番が来たので、パスポートと陰性証明の画面を提示してチェックインは無事に終了しました。あとは手荷物検査と出国審査の順に進んでいけばよいだけです。夜9時前には空港の制限区域内に入ることができました。コロナ禍前と変わったのは、チェックインカウンターでパスポートと一緒に陰性証明書を見せることだけです。

 出国審査場を出たところで搭乗ゲートの場所を確認してIさんと解散しました。スワンナプーム空港内には、シャワー付きのラウンジがたくさんあるので、僕はそこでゆっくりシャワーを浴びてから遅めの夕食を食べました。Iさんは、残りの現金が120バーツしかなかったので、安めのソフトクリームで空腹を満たしました。

 夜11時半、搭乗開始です。後6時間で今回の長旅が終了すると思うと感慨深いものがあります。

つづく

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