午前中は近くでのんびり過ごし、お昼ご飯は、コンドミニアムから車で20分くらの所にある有名なクイッティアオ(タイ風ラーメン)店へ連れて行ってもらいました。座席数が200以上ある規模の大きな店ですが、オープンスペースなのと、到着したのがお昼のピークを過ぎた頃だったので店内はかなり閑散としていました。名物の細麺を頼んだのですがスープが濃くて飲み水が大量に必要でした。その代わりサテー(カレー風味の豚串)はとてもおいしかったです。
午後4時頃、帰国の準備をするためにコンドミニアムに戻りました。来るときはスーツケース一杯にお土産を詰め込んできたのに、帰りの荷物はほぼ着替えくらいしかありません。お土産などもほとんど買っていないです。今時、タイでしか買えないものは無いですし、円安の影響もあるので、正直言って海外で物を買うよりも、日本で買った方が品質も良いし割安です。それ以前に、この時期に海外旅行に出かけることを友人や近所の人たちに公言する事も憚れましたので、そもそも、お土産を買って帰る義理のある人もいません。
午後6時半、空港行きエアポートリンクの始発駅のパヤタイまで送ってくれることになり、お言葉に甘えました。エアポートリンクも、もう何十回も利用しているので、まったく問題はありません。25年前のまだ国際空港がドンムアン空港一つだったころ、空港へ行くにはバスか列車かタクシーしかありませんでした。バスでも列車でもタクシーでも、必ず行先を相手(車掌さんや切符売りや運転手)に伝えなければならなかったのですが、今は券売機の画面をタッチしてお金を入れるだけで切符が買えます。“スワンナプーム”を正しく発音できなくてもなんの問題もないのです。
夜7時過ぎにスワンナプーム国際空港に到着したので、チェックインの時間まで空港内を少し散策することにしました。空港内はコロナ禍とは思えないほどにぎやかで、とても活気がり、タイ最大のハブ空港と名古屋のセントレアを比べるのは少し問題があるかもしれないですが、正直雲泥の差です。もちろん単純に旅客人数を比べても仕方ないですが、それよりも何か違うエネルギーのようなものが全く別物で、国を挙げて経済を回復に向かわせようとしているタイと、まだまだ時期尚早だと言っている日本との根本的な違いなのかもしれません。
夜8時になり、もう一度出発ロビーの端のほうにあるBカウンターへ行くと、30分前には全く人がいなかったところに200人くらいの列ができていました。このカウンターは、ほとんどすべての日本行き(成田・関空・セントレア)の便のチェックインができるので、全員の行先が名古屋というわけではないでしょうが、このうちの何%かは名古屋へ行く人です。インターネットチェックインを事前に済ませありましたが、窓際の席を勧められたので、快く変更してもらいました。どうせ、機内は空いているのでどこに座っても同じです。
カウンターでチェックインしてから、出国審査終了までの時間を計ってみたところ、なんと15分で完了してしまいました。手荷物検査場も出国審査場もほとんど並ばずに通過でき、本当に拍子抜けです。こちらも最速記録を樹立してしまいました。少し免税店を見てから、22時半過ぎに名古屋行きの出発するF6ゲートまで行き、どのくらいの人が搭乗するのだろうかと周りを見渡すと、以外にもかなりの人が集まっていました。しかも、明らかに日本人ではなくインド系の顔の人ばかりです。キョロキョロしていると一人の若い男性が、「こんにちは。○○学校で日本語を勉強します。よろしくお願いします。」と覚えたての日本語で話しかけてきました。バングラディシュ人のようです。話を聞いてみると、これから日本に行って日本語の勉強をするとの事でした。どうやら、日本政府が留学生ビザの発給をスタートして、名古屋にある日本語学校が外国人の受入を開始したらしいです。水際対策などと言っていますが、水面下では、やることはやっているということでしょう。
学生の一人にビザを見せてもらうと2020年になっていたので2年もお預けを食らっていたことになります。そんな学生が男女合わせて100人近くいます。どうやらバングラディシュを出発し、スワンナプーム空港で乗り継いで名古屋へ向かうという事みたいです。みんなが無事に日本へ入国できることを願うばかりです。
つづく
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