5/18/2022

2年ぶりのタイ その13 4月25日

  日本時間の朝7時半、定刻よりも30分早く飛行機は中部国際空港セントレアに着陸しました。ここからはスピードが勝負のカギです。もし、バングラディシュからの団体の後になった場合、かなりのタイムロスが予想されます。

 My SOSの緑の画面を準備し、ビジネスクラスの後に飛行機を降ります。現在10番手くらいでしょうか。ちょっと速足で歩いて3人を追い越し、ファストトラックのレーンへ移動した後、水戸黄門の印籠のごとく緑色のスマホの画面を提示します。そのまま次に進むように言われ、かなりの距離を歩かされました。セントレアの国際線を利用したことがある人ならわかると思いますが、22番のゲートから、一度、一つ上の出発階へ上り17番ゲート付近まで一気に歩きます。そこで待っていたのは、唾液によるPCR検査で、各ブースに分かれて唾液の採取を行うように指示されます。既定の量を採取できるまでかなりの時間がかかりました。なぜなら、速足で急ぎすぎたので口の中がカラカラになっていたためです。かなり頑張って絞り出したので唾液が泡状になってしまい、なかなか既定の量になりませんでした。かなりのタイムロスです。唾液の採取が終わり、指示された場所にプラスチックでできた試験管を提出するのですが、すでに7本が置かれていました。その後、出発階を15番ゲート付近までジグザグに進み、ようやくそこで検査結果を待つことになります。待つこと30分。検査番号が大型のモニターに映し出された場合は陰性なので、そのまま次のステップに進むことができるようです。ですが、このシステムの意味をちゃんと理解している人はあまりいないらく、僕の数字は6番目に表示されたのですが、先に進んだのは一番でした。ここで一気にトップに立つことができました。そのまま14番ゲートのスロープを下り、本来の到着階に戻り、Uターンをする形で入国審査場を目指します。動く歩道を使いながらどんどん加速していき、本来の検疫所にあるサーモセンサーで体温を測られても問題なく素通りし、次はパスポートチェックです。もちろん自動化ゲートを利用し秒単位で時間を稼ぎます。これも問題なく通過でき、あとは、スーツケースの回収と税関検査が残っているだけです。駐機からかなりの時間がたっているので、もうすでにスーツケースは停止したベルトコンベア上に並べて置いてありました。自分のを見つけ、それをもって税関審査へ向かいます。ここでも、デジタル(DX)が躍進しています。セントレアにも自動の税関ゲートが設置されているという情報を得ていたので、あらかじめ税関アプリに登録しておきました。パスポートとアプリ内のQRコードを機械に読み取らせ、顔を登録した後に自動ゲートへ向かえばすべて終了です。まだこのゲートを利用する人は珍しいらしく、税関の職員が一人横に付いて丁寧に説明してくれましたが、最後の最後に自動ゲートが開きませんでした。何度かトライしてみましたが、まったく反応しません。再起動するのに時間がかかりそうなので、隣のレーンへ移動すると何事もなかったかのように開きました。一緒についてきた職員に「いかがでしたか?」とアンケートをとるように言われているのが見え見えの質問をされたので、「便利だったという事にしておきましょうか。」と答えて、外に出ました。本当は「生身の税関職員より対応が素早く、すごく公平で、めちゃくちゃ便利でした。」と心の中では思っていたのですが、口にはしませんでした。世の中が便利になればなるほど人との関係性が希薄になっていくジレンマです(2回目)。

時計を見ると9:05でした。着陸からから1時間半という早さです。成田だと3時間はかかると聞いていたので、さすが国際線が2便しか飛んでいない地方都市空港だと実感しました

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