7/22/2022

7月3日(日) (その9)

 朝からバタバタです。お昼からのオンライン交流のシミュレーションで頭の中がいっぱいいっぱいになっていますが、それまでに片付けておかないといけないことが山ほどあります。こちらの高校生一人一人へ、オンライン交流を午後1時から開催することの周知と15分前集合、英語での自己紹介の心づもり、交流会の要点などを連絡します。こういう場合、一番しっかりしたリーダー的な学生にまず伝え、少し時間をおいて、一番年下の学生に確認すると、ちゃんと伝わっているかわかります。司会進行を英語のできる希望の家のスタッフにお願いし、僕は裏方に徹します。そのナモー(ソロモン)君は、日曜日のミサなどの司会を一人でこなす優秀なスタッフです。特に、以前行っていた交流ツアーで、「カサロンの家」での最後のお別れの時、英語のできる日本人学生のスピーチはそれをそのままタイ語に訳して子ども達に伝える役をするのですが、日本語でのスピーチの場合もなんとなくニュアンスを読み取ってタイ語に訳すという芸を彼は持っています。なんでも適当にやってのける能力があり、信頼できる一人で、今回のようなイベント時にもとても役に立つ人材です。

 10時半、「希望の家」の2階の大広間で日曜のミサが始まりました。この会場でオンライン交流会を行うので、終了時間が気になって仕方ありません。エアコンのある部屋がここだけなのです。午後1時(日本時間午後3時)に交流会がスタートなので、お昼を食べる時間を考えると、12時にはミサを終わらないといけないし、終了後すぐにお昼ご飯を食べられる状態でないと間に合いません。ドキドキです。11時半、調理担当のスタッフがミサを抜けました。いい感じです。1145分、ナモー君が締めに入りました。この後の予定を子ども達に説明していきます。「高校生は、オンラインミーティングがあるから、1245分には、ここに集まるように。」と伝えています。「さすがナモー!」いい仕事をします。ミサが終了し、子ども達が食堂へ移動し始めました。僕は一人残り、コンピューターやプロジェクターやカメラやマイクのセッティングをします。この日のために、ノートPC2台とカメラと広い範囲の音の拾える高性能マイクを日本から持ち込みました。あらかじめWi-Fiのパスワードは聞いてあったので、インターネットへの接続も確認しておきます。1220分、準備完了です。このままにして昼食に向かいます。

 1245分、高校生が集まってきました。全員に英語での自己紹介をしてもらうことをもう一度伝えます。日本側には、接続テストのために、1250分くらいにはオンライン会議室をオープンしてくださいと事前に伝えてあったので、1250分に入室しました。画像と音声の確認が済み、あとは時間になるのを待つだけです。

 午後1時、オンラインイベントのスタートです。まずは日本の高校生の司会進行です。オンラインで時差があるのと緊張で、あまりスムーズではありませんでしたが、とても一生懸命さの伝わってくる見事な司会っぷりでした。お互いの自己紹介の後、日本の学生が、パワーポイントで作った学校の様子や学生生活や自分たちの活動紹介などを画像も入れ込んだスライドで次々に紹介していきました。タイ側は、寮の様子や通学風景、普段の寮生活、昨日の田植えなどを紹介しました。その後、お互いに質問タイムとなり、学校への通学方法などで、お互いの国の違いを認識し合っていました。予定は1時間でしたが、とても盛り上がったので1時間もオーバーしてしまいました。無事に終わって何よりでした。

 これで、今回の渡航のミッションはほぼコンプリートです。後は、何事もなく日本に帰国するだけです。ですが、まだ7日も残っています。どっと疲れたので、この日のこの後の記憶はありません。

つづく

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