7/27/2022

7月5日(火)(その11)

 トゥンちゃんが、台湾へ持っていくお土産を買いにチェンマイ市内へ行くというので、ついて行って七夕用の短冊を作るための色紙や飾りになりそうなものをついでに買うことにします。ですがそれらは、クールを病院へ連れていくことのついでとなりました。クールは朝から最高に調子が悪そうだったので、大事をとってまずはクールを市内の病院で降ろし、診察を受けている時間を利用して、買い物を済ませることにしました。

 ドイサケットから118号線を南西へ走り、Central Festival Chiangmaiというデパートのある交差点を右折して11号線を西へ向かいます。約3.2㎞進んだ右側にあるランナー病院は、緑色の大きな看板が目印で、環状11号線沿いの1号棟・2号棟とわき道を少し入った奥の3号棟に分かれていて、それぞれの施設間を無料のシャトルバスが走るほど大きな施設です。クッゲンは、今年の3月にコロナになった子ども達を車に乗せ何度もこの病院を往復しました。そんな、クッゲンはコロナに罹らなかった数名のスタッフのうちの一人です。もし、彼がコロナに罹っていたらと思うと、ぞっとします。

最近タイ国籍を取得した山岳少数民族出身のクールは、タイの医療保険制度についてあまり詳しくありません。診察料がいくらくらい必要なのかもよくわからない中でとても不安だと思いますが、そんなクールを一人病院に残し、他の人達は近くのロータスへ買い物に出かけます。まずはフードコートでお昼ご飯を食べてから、各々必要なものを買いに店内に散らばります。色紙・ハサミ・セロハンテープ・飾り用の金色の細いテープ・のりなど七夕飾りに必要そうなものを一通り購入し、もう一度クールを迎えに病院へ行きますが、まだ診察が終わっておらず、クールだけを残して一度「希望の家」へ戻ることにしました。寮母さんのいない「カサロンの家」の子ども達は、「希望の家」で「希望の家」の子ども達と一緒に夕食を食べることになったので、途中のドイサケット市場で夕食の材料を購入し、そのまま「希望の家」へ向かいました。そして、そこでクールからの連絡を待つことにします。午後3時には「希望の家」に到着したので、すぐに夕食の準備にかかります。今夜のメニューはクゥイッティアオです。一人3杯は食べるでしょうから、約150杯分の食材を準備します。高学年女子が手分けして作業します。Iさんも手伝います。クッゲンと僕は、到着後にすぐにクールから連絡が来たのでとんぼ返りで市内の病院へ向かいます。

クールは、すべてが終了しとても安心した様子でした。もちろんコロナでもありませんでした。そのまま、クールを子ども達のいない静かな「カサロンの家」へ送り届け、処方された薬を飲んでゆっくり休むように伝えました。

「希望の家」の食堂は、戦争状態に突入していました。子ども達から次々に入る注文をさばくのに必死で、スタッフは汗だくで働いています。ある男子高校生は、「5杯目だ。」と言っていました。 怖いですね。

夕食後、子ども達と一緒に「カサロンの家」へ戻ります。嵐のような一日でしたが、困難を乗り越えた後のちょっとした一体感の様なものが、心地よく感じる時もあります。今夜もぐっすり眠れそうです。

つづく

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